Top Page

第5話までお付き合い頂きありがとうございます。このページは第6話から始めさせて頂きます。


第6話(エントリーとクラス分け)

日本ではRegattaというと通称ヨットのレースを指すようですがアメリカでは船に
関する全てのレースはRegattaと呼ばれます。語源はベニスのゴンドラのレース
をRegattaと呼んだとこらからきています。I.M.P.B.A.ではスケール船、スティーム
電動、ガソリン、グローエンジン(アルコール燃料を主体とする)等全ての競技を
行っておりますが今回はグローエンジンのみをご紹介させていただきます。

エンジンの排気量によるクラス分け

Class CID cc  
A 0.15 cid 2.5cc 未満
B 0.21 cid 3.5cc 未満
C 0.30 cid 3.9cc 未満
D 0.45 cid 7.5cc 未満
E 0.67 cid 10.98cc 未満
F 1.83 cid 30cc 未満

排気量による計算公式
CC X 0.61 = CID
CID ÷ 0.61 = CC
この式で上記計算が出来ます。

V艇もしくはアウトリガー艇において最大の長さと重量の制限があります。
最大の長さは60インチ以内、最大重量25ポンド(燃料および全てを搭載)
という規約がルールBook にあります。排気量のクラス分けは何年かに1回
は見直されることがあります。

エントリー方法

I.M.P.B.A.の会員又はN.A.M.B.A.の会員又はA.P.B.A.の会員(実艇のライセンスを所有)
全員に国籍、性別を問わず予選が無く参加申込みができます。
@一人で何種目でも参加申込みできます。但し一つのカテゴリーには一種目のみしか
申込みできません。公平を期する為予備艇は認められておりません。
A出場する艇は全てI.M.P.B.A.のテクニカル協会においてレギュレーションに承認されて
いる艇に限られています。個人のオリジナル艇はテクニカル協会に図面を提出し承認を
受けなければなりません。
Bこのエントリー方法は今回は主催地のJackson RC Boat Clubへ直接メール又は郵送
にて申し込みが出来るようになっていました。
C参加者全員がI.M.P.B.A.のRule Bookを持ち各自が100%理解した上で参加するのが
条件です。I.M.P.B.A.指定の保険に加入していること。
I.M.P.B.A. 1996
Rule Book
(財)マリンスポーツ財団
1998 実艇のルールブック
I.M.P.B.A.のRule Bookも少し変ってきております
ので新しく取り寄せようと思っています。
実艇のルールブックはI.M.P.B.A.のRule Bookと非常
に似ております。I.M.P.B.A.の.Rule Bookは全て
英文で書かれておりますのでこちらの解釈違い
その他があるかもわかりませんがご容赦下さい。

第7話(距離とコースとレイアウト)

船の進む距離との関係は1マイル(1609m )海流の速さ、風の速さ、船の速さも全てノット
で表します。又、飛行機の速さもノットです。ですから今回の大会は全てマイルを基本に
したコースレイアウトでした。RC ボートのヒートレースはA〜Fクラスまで全てのクラスは
1/3 Mile Oval Approved Course が今回の大会に使用されておりました。
すなわち1周が 1/6 マイル(268m) を6周してトータル1マイルを走行することになります。
1/4マイル、日本でいう400mの周回に相当するタイムトライアルがありますがそれは
1/4 Mile Oval Approved Course すなわち1周が 1/8マイル(201m)これを2周します。
その他に 1/16 Mile Approved Straightaway これが100m のタイトラに該当します。
96年のOutboard Tunnel 1/16マイル StraightawayではB class O/B(3.5cc)
Tommy Lee 3.504 Sec. 64.212MPH (時速102.7392km/h)の記録があります
最近、日本で使われているワイヤーケーブルは通称 5mmと言われているのは3/16
インチ、7mm と言われているのは 1/4インチのワイヤーケーブルが使われております。
ですからアメリカ製のプロペラスクリューには全てインチサイズの穴があいています。

コースとレイアウト

上 1/4、下 1/3 Mile Oval Apprpved Course
@ 1/6マイルを6周して合計が1マイル
ATum, 1、2、3、のブイ4、5、6、のブイの半径は35フイートです。
B第1ブイから第6ブイの間は330フイート、第3ブイから第4ブイの間は330
フイートでした。

第8話(スタートとデジタル時計)

以前アメリカの大会のビデオテープを見て解ってはいたのですが今回、実際にレースを見学
して改めて確認したことは時計がデジタル時計になっていたことでした。選手にもどちらが良い
か聞いたのですがデジタル時計の方が走行しやすいとのことでした。非常に大きくて見やすい
時計でした。又その時計にはコンピューターが接続されラップタイムも全て出る様になっていま
した。どの艇を見てもすっきりとしているので「はてな?」なんでだろうと思ったのですが実は
全ての出場艇にはゼッケンナンバー及び認識票が付いておりませんでした。RC CARの1/8や
1/12の大会で使われているような近藤化学蒲lが販売されているようなARC システムでは
ないだろうかと思われます。(今、大会のお世話いただいた方に価格と性能を問い合わせ中)
多分車載発信機は不要のタイプだと思います。最大9艇同時走行しておりました。別売のビデ
オテープを参考にして下さい。ピットタイムは2分30秒になっておりました。ヒートタイムは5分
ウエイティングサークルは今までの4-5-6のブイを回周するのではなく1-2-3-4-5-6のブイを
ローリングしながらスタートを待つ方式に変っておりました。
次回はCourse driving Rules についてご説明させていただきます。

デジタル時計

デジタル時計が2分30秒を指すとスタート開始です。
エンジンの掛かった順番にスタートさせますがスタート
デッキにはスタートの係の者がおり彼の手旗の指示に
より赤がストップ緑がゴー。各自銘々が勝手に発信さ
せることは出来ません。ラスト30秒前は出廷停止です
ローリングスタートしながら走行しアナウンスが1分前
30秒前とあり20秒前からカウントダウンのアナウンス
があります。ラスト5秒はブザー音がプッ、プッ、プッ・・・
と5回ありフラッシュが光ります。
フラッシュが光った途端にデジタル時計が自動的に4分
58秒に変ります。4分58秒以内レースを終了してスタ
ートしたデッキまでゴールしていない艇は失格です。

スタート風景

90 Outrigger のスタート前
 
V-3.5 のスタート前
 
V-3.5 スタート前、厳しいルールのもと接近もせず、ヒットもせず綺麗に
1-2-3 のブイを通過して行ったのには感激しました。
 
V-45スタート後1-2-3のブイを通過中8〜9艇同時にスタートさせていた。
全艇綺麗にクリアし通過して行った。このコーナーでは違法行為は直ちに
失格になるので皆、慎重かつ正確に走行させていた。
 
V-45 走行前、待機中
 
V-45 スタート前
 
V-45 スタート直前、左端にデジタル時計が見える。時計は1秒前を指して
いる。この美しいスタートには説明はいりませんね。

Next Page-3